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別府法人会女性部会(内田陽子部会長)は令和6年度後期研修会を20日午前11時、別府商工会館大会議室で開催し、会員約20人が参加した。
内田部会長が「今週から確定申告の期間が始まりました。本日の講演会は『税』についてです。皆さん、どうぞよろしくお願いします」とあいさつ。
講師は、森正幸別府税務署長、長溝清同署法人課税第1部門統括官の2人。
森署長が「税の今昔物語」をテーマに講話した。
初めに、国税庁をかたる「未払い税金のお知らせ」のメールについて注意を呼びかけた。
所得税の確定申告、マイナポータル連携、キャッシュレス納付について説明した。
過去の歳入における各種租税などの割合は、明治21年度は地租53・6%、所得税1・6%、酒税26・4%、その他18・4%だったのが、大正12年度は地租8・4%、所得税18・8%、酒税25・4%、その他47・4%となっている。
「参考として、令和6年度の一般会計予算歳入の構成は、所得税16%、法人税15%、所得税21%、その他の国税10%、その他の収入7%、公債金31%」と述べた。
申告納税制度の始まりとして「昭和22年に所得税、法人税、相続税に申告納税制度を採用。それ以前は、税務官署が所得を査定し、税額を告知する『賦課課税制度』により課税していた。申告納税制度を担保する諸制度の制定として、脱税への刑罰の制定として査察制度の発足、税制調査のその結果による賦課処分、加算税・延滞税の制度」と説明した。
そのほか「税と社会保障の一体改革」「別府税務署の機構の今昔」「今後(現在進行中)の取り組み 内部事務のセンター化」などについても講話した。
また、長溝統括官が「インボイス税制(経過措置等)」について講話した。