ポラリス児童クラブ「防災6年探検隊」

「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」で
見事キッズリスクアドバイザー賞を受賞した
ポラリス児童クラブの「防災6年探検隊」

 「第21回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」で、ポラリス児童クラブの「防災6年探検隊」がトップ9賞の1つ「キッズリスクアドバイザー賞(日本損害保険代理業協会賞)」を受賞。26日午後4時、同クラブで表彰式が行われた。一般社団法人日本損害保険協会、朝日新聞社、日本災害救援ボランティアネットワーク主催。
 ぼうさい探検隊は、子どもたちが楽しみながら探検して、まちにある防災、防犯、交通安全の施設や設備を発見してマップにまとめる活動。
 2024年度のコンクールには419団体から7590人が参加し、1413作品の応募があった。▽提案性=子どもの視点でまちへの提案がされているか▽教育効果性=子どもたちの防災や防犯などの意識の変化や地域への愛着、関心の醸成▽地域性・テーマ性=地域固有の災害特性や問題点、まちの様子や特徴▽ビジュアル性=地図として見やすく、情報を簡潔に伝えるための工夫に専門家ならではの視点での評価を加えて審査が行われた。
 ポラリス児童クラブの三浦悠貴さん(11)、千綿空悟さん(12)、三浦碧斗さん(同)、川下海華さん(同)、野田陸泰さん(同)の5人で取り組んだ。昨年9月から約1カ月半かけて作った。3年生の頃からマップづくりを続けて、前年の反省からバージョンアップを続け、最後の年で入賞を果たした。審査員からは、「避難路として小さな路地や細かい道が多い地域の特性を理解した上で、避難所・避難ビルの情報を調査しており、災害対応の意識の向上が図られた」との評価で、災害の種類や気候などの条件ごとに3段階で避難所を評価し一覧化。ペットを連れていける避難所の調査、破損している海抜表示板の改修を別府市に提言し実現したなどがポイントとなった。
 甲斐友邦日本損害保険協会大分損保会長が「避難所について調べて、ペットが入れるかの可否、津波の範囲と避難場所を視覚的に分かりやすく作ったことなどが評価され、最高賞9賞のうちの1つを受賞となりました。広く別府の人に周知され、我が事としていつか来るかもしれない津波の危険性を知ってもらえることをお願いし、取り組みを指導してくれた先生にも感謝します」とあいさつし、表彰状、竹内繁大分県損害保険代理業協会長が副賞を手渡した。
 「防災6年探検隊」のメンバーは「4年間やってきて、やり遂げた感じでうれしい」「パッとみて分かって、よく見ると発見があるように工夫した」「情報を調べてまとめるのが大変だった」などと話し、受賞を喜んだ。