別府市が行政対象暴力対応講習会

教えられた護身術を実際にやってみた

 別府市は、職員を対象とした行政対象暴力対応講習会を2月28日午後1時半、市役所で行った。約30人が参加。
 市民サービスの提供にあたり、公務員に対する不当要求や威圧的な言動などの行政暴力への適切な対処法を学び、職員の安全確保と円滑な行政運営を推進するのが目的。
 別府警察署の幸田利光生活安全課長が講師となって、事例やさすまたの使い方、護身術などを教えた。
 幸田課長は「毅然とし説明責任を果たしてもらいたい。その上で、暴力や脅迫行為があれば、すぐに警察に通報してほしい。さすまたは、警察が来るまでの時間稼ぎと考え、無理に制圧しようとしなくてもよいと思います。何が起こるか予測はできないし、別府市役所で起きてもおかしくない。令和6年中、全国3カ所の市役所でモデルガンを見せたり、自分に火をつけたり、刃物を出して脅迫するケースがあった。不測の事態に備えて、さすまたがどこに置いてあるか、市民を安全に避難誘導、110番通報をイメージトレーニングして対策をすることが重要」などと話した。
 その上で、不審者から目を離さない、距離をとる、複数人で対応するなどのポイントを説明。実際にさすまたを使ってみせたり、護身術を伝授した。