扇山自主防災会の防災訓練

防災アドバイザーの池部長行さんが講演した

 扇山自主防災会(江藤定信会長)の令和6年度防災訓練を8日午前9時30分、市立鶴見小学校運動場と体育館で開催した。町内の110人が参加した。
 グラウンドで行われた開会式で、江藤会長があいさつしスタートした。
 第一部は防災訓練として▽水消火器▽防火水槽▽防災トイレ▽防災食▽ロープワーク―などを行った。
 第二部は、体育館で防災アドバイザーの池部長行さんが講師を務めて、「南海トラフ地震」などについて講話した。
 南海トラフ巨大地震の被害想定(最悪の想定)は、マグニチュード9・1、最大震度は7、人的被害(死者)は32万3千人と大分市の人口とほぼ同じで同市が消滅することと同じぐらいの規模。被害総額は220兆円で、国家予算の約2倍で、東日本大震災の約10倍以上の金額と予想している。今後30年以内の発生確率が80%程度と予想されている。
 津波高・到達時間、南海トラフ地震・中央構造断層帯・日出生断層帯の各地震の人的被害、孤立可能性集落数、臨時情報発表の流れ、地震時の状況判断、行動パターンの確立などを説明した。