
トークショーが行われた

参加して「地酒ストリート」で賑わった
熊本国税局は、「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産登録されたのを祝って、「地酒ストリートタイアップトークショーを8日午後2時、トキハ別府店ブルーテラスで開催した。
500年以上前に原型が確立した「伝統的酒造り」の技は、麹を使って共通の特色を持ちながら、日本各地でそれぞれの気候風土に応じて発展し、日本酒、焼酎、泡盛などの製造に受け継がれてきた。日本の無形文化遺産には、これまで能楽、歌舞伎、秋保の田植踊、和食、和紙などが登録されており、伝統的酒造りは2024年に登録された。
熊本国税局は管内各県で祝賀イベントを予定しており、気運の醸成や環境の整備に取り組む。
トークショーは「世界に誇る技術 OITAの遺産で飲(や)ろうぜ!?」をテーマに、パネリストにタレントの玉袋筋太郎さんと倉本康子さん。酒造会社からは、二階堂裕一二階堂酒造㈲社長と中野淳之㈲中野酒造社長が参加した。
中野酒造の「ちえびじん純米酒」が、パリで開催された日本酒のコンテスト「KuraMaster」で出品された650本の中から最優秀のプレジデント賞を受賞し、世界にその名が知られている。二階堂酒造の「大分むぎ焼酎二階堂」は米大リーグ・ドジャースの公式焼酎に採用され、注目が高まっている。
中野社長は「恵まれた気候風土によって育まれた。大分県産のお米などにこだわって造っています」。二階堂社長は「大分は元々日本酒造りが盛んでしたが、うちの6代目が100%麦焼酎を開発し、三和酒造さんとともに全国に広めていった」と歴史を振り返った。
玉袋さんと倉本さんも日本酒や焼酎を堪能し、利き酒に挑戦するなどして会場を盛り上げた。最後に、2人を「おおいたん酒宣伝部長」に任命し、たすきをかけた。
引き続き、別府やよい商店街で開催される「KAMPAI OITA!地酒ストリート」を主催する、大分県酒造組合の久家里三会長が「県内には、36の蔵が良い酒を造ろうと頑張っています。楽しんでほしい」とあいさつした。
別府での地酒ストリート開催は、昨年に続いて2回目。県内の蔵元が、丹精込めてつくった日本酒や焼酎を持参。日本酒、焼酎ごとにブースを設置。来場者は千円で3杯楽しめる券を購入し、蔵元から商品の特徴や味などを聞き、味わった。また、商店街内の飲食店も店を開け、賑わった。