大分県警は11日、特殊詐欺の予兆電話に注意するよう呼びかけた。
▽オレオレ詐欺=佐伯市在住の複数の高齢者方の自宅固定電話に同日、国税局や証券会社の職員を名乗る人物から「あなたの子どもが脱税をしています。お金を納めないと逮捕されます。お金を取りに行くので準備してください」などという内容の電話がかかった。
▽還付金詐欺=豊後高田市在住の60歳代男性方の固定電話に10、11日、日本年金機構の職員を名乗る男から電話があり「あなたに年金の払い戻しがあります」などと言われ、手続きに必要という名目で住所や携帯電話番号などを聞かれた。
その後、男から「電話の調子が悪い」と言われ、一度電話が切れ、次に教えた携帯電話番号に電話があり、年金の払い戻しの手続きをするために金融機関のATMに行くように指示された。
県警は「大分県内では、特殊詐欺と思われる電話が多発しています。このような電話は、手続きと称して現金を用意させ、自宅などまで現金を受け取りに来たり、現金を振り込ませる詐欺に発展する可能性があります」
「また公的機関の職員が電話で『年金の払い戻しがある』などと言って、ATMに案内させることはありません」
「すぐに相手を信用せず、現金を渡したり、現金を振り込む前に、家族や警察に相談して下さい。また電話で『還付金』『ATM手続き』などと言われた場合は、すぐに相手を信用せずに詐欺を疑い、警察や家族に相談してください」と呼びかけている。