別府市議会令和7年第1回定例会③

 別府市議会令和7年第1回定例会は18日午前10時、本会議を再開して一般質問の2日目を行った。
 午前中は、谷口和美氏(ビーワンべっぷ)と阿部真一氏(自民新政会)がこどもの夜間医療や防災などについて質問をした。
 午後からは、松川章三氏(同)と穴井宏二氏(公明党)が執行部の考えを質した。

夜間こども診療の現状は

谷口和美氏(ビーワンべっぷ)

谷口 和美氏

 谷口和美氏は、子どもの急な病気対応について「夜間こども診療」の利用状況を質問。末房日出子健康推進課長が「令和5年度は年間3417人の利用があり、0歳から5歳が56%。時間帯別では、9割以上が19時から22時」と説明。
 谷口氏は「22時以降の受診は少ないようだが、熱は夜中に上がりやすい。診療時間は23時まで。診療時間をもう少し延長してほしいという声を聞く」と重ねて質問。
 和田健二いきいき健幸部長が「取り巻く環境も変化し、慢性的な小児科医の不足や高齢化などで開業医だけでなく勤務医にも協力してもらっている。医師会からは診療時間の繰り上げも提案されているが、市民ニーズの高い事業。関係機関と協議して持続していけるようにしたい」と答えた。谷口氏は「子どもの数は減っているが、絶対に必要。継続できるように関係機関と協議を続けてほしい」と要望した。
 幼稚園の預かり保育について「支援員が足りない時は、幼稚園の先生が対応に入ることがあると聞く。大学機関と連携して保育について学んでいる学生を支援員として人材ネットワークを作ったり、土曜日の預かり保育だけでも集約して実施できないか」と質問。
 藤内護学校教育課参事が「支援員は、会計年度任用職員を採用している。(土曜保育実施場所の集約は)保護者のニーズの調査をするなど、可能性を探っていきたい」とした。
 外来植物などについても質問した。

外国人避難者の対応は

阿部真一氏(自民新政会)

阿部 真一氏

 阿部真一氏は、防災対策の中で外国人避難者の対応において、防災意識の向上のための取り組みについて質問。
 高木智香文化国際課長が「まち歩きを通じて、防災に関心を持ち、知識を持ってもらうため、2017年から年2回、防災まち歩きをしている。また、学生は学校や地域での防災訓練への参加などをしている」と答えた。
 阿部氏は「別府市では、多国籍にわたる人が在住しているという特徴がある」とし、発災時の想定についてや災害時多言語支援センターの拡充と発展についての考えを質した。
 高木文化国際課長が「熊本地震の時には手探りだったが、その後、災害時多言語支援センター設置を決定した。大規模災害発生時に設置する。事前登録した約100人の地域ボランティアなどが対応をする」と答えた。
 大野高之防災局長も「言語が異なり、災害を経験したことが少ない訪日外国人は支援が必要。災害時は、全庁体制で臨む」とした。
 また、社会スポーツの体育館利用料について、「子どもたちに対する団体について、利用料標準化は出来ないのか」と質問。
 矢野義知教育部長が「施設の設置目的や運営コストが異なるので、一律には設定していないが、スポーツ団体などが利用する場合は減額措置をとっている」などと答えた。
 他にも、発達障がい児受け入れに対する支援や市営住宅の現状、利活用などについても質問した。