21日に「七日一巡り」オープン

客室内に露天風呂がある「松の間」
内覧会で味噌づくり体験が行われた

 湯治ぐらし株式会社(菅野静代表取締役社長)は、新たなスタイルの湯治リトリートプログラム型滞在の温泉宿「七日一巡り(なのかひとめぐり)」を21日、小倉にオープンするのを前に13、14日に内覧会を開いた。
 「湯治ぐらし」は、個人向けや法人向けの「湯治シェアハウス」を運営。湯治ワーケーションや温泉データの蓄積・分析、温泉地の地域活性化などに取り組み「日本古来の養生法である湯治を、現代にフィットさせる」形で様々な事業を展開している。シェアハウスのような長期でなく、短期でも利用したいという声が多くあり、今回、横断道路沿いの廃業を検討していた温泉旅館を買い取った。
 江戸時代に発行された貝原益軒の「養生訓」の中で、「湯治は七日で一廻り。二廻り、三廻りすると良い」と記されていることに共感し、「七日一巡り」という名前にした。そのため、あえて1泊からの提供はせず、移動を伴わない1日以上を設けてゆっくりと過ごしてもらおうと、2泊からの宿泊を提供する。
 部屋は、2階で客室露店風呂付きやベッドスタイルなどがあり、1階の共有スペースには、湯治文化の醍醐味である自炊を楽しめるキッチン、ロビーラウンジ、ランドリー、交流スペースのリビング、大浴場と小浴場を備えている。
 滞在中、様々なウェルネスプログラムを提供。宿泊代はプログラム参加費を含んでいる。温泉に関するプログラム、食に関するプログラム、運動に関するプログラムを準備。
 オープン記念として、客室露店風呂のある「松の間」に2人で6泊7日プランを「いつでも未来に泊まれる宿泊券」として20%オフで限定発売。詳しくは、公式ホームページで確認を。
 菅野社長は「忙しい日常の中で、自分の体のこととかが後回しになりがち。あわただしい日常から少し離れて、心と体をリフレッシュする時間を過ごしてほしい」と話していた。