別府市議会令和7年第1回定例会⑦

 別府市議会令和7年第1回定例会は21日午前10時、本会議で一般質問を再開。
 最終日となる4日目の午前中は、森裕二氏(ビーワンべっぷ)と美馬恭子氏(日本共産党)が競輪事業や教育、学校給食、介護問題などについて質問をした。
 午後からは、市原隆生氏(公明党)と森山義治氏(市民クラブ)が執行部の考えを質した。

競輪場施設の活用を

森裕二氏(ビーワンべっぷ)

森 裕二氏

 森裕二氏は、競輪場施設の活用について現状を質問。
 山本直樹公営事業局事業課長が「全国には43の競輪場があり、毎日どこかで開催されている。別府競輪でのレース開催日数は令和5年度は112日で、6年連続で全国1位。6年度は104日見込み。場外開催は令和5年度は329日、6年度は338日予定」と説明。
 森氏は「認知度を上げ、来てもらうことは重要。取り組みは」と重ねて質問。
 山本事業課長が「ステージイベント、キッチンカー、婚活イベント、普段は入れないバンク内でスカイランタンを飛ばすイベント、ジョブ競輪などを開催し、競輪ファン以外にも楽しんでもらえるようにしている」と答えた。
 施設の貸出についても質問。山本事業課長が、バンクは開催に支障のない範囲で高校、アマチュアの自転車団体の練習や大会に貸し出していることや、温泉2階の市民広場やふれあい会館の利用状況についても説明した。
 未利用スペースの考えについて、大町史公営事業部参事が「再整備基本構想をベースに、長期的な視点であらゆることを考えていきたい」と答えた。
 特別な支援が必要な子どもたちが増加傾向にあることをあげて、公立小中学校の現状を質問。吉武功二学校教育課参事が「令和6年度は70学級、令和7年度は81学級の見込み」と説明した。新湯治・ウェルネス事業や生活排水についても質問した。

食育の取組み状況は

美馬恭子氏(日本共産党)

美馬 恭子氏

 美馬恭子氏は、食育について「朝食をぬいてくる児童生徒は4・5%とも言われている。様々な要因がある。豊かな人間性を育み生きていく力を身につけるためには、体をつくる食が大事」とし、食育の取り組みを質問。
 森本悦子教育政策課長が「令和5年度に食育推進計画を策定し、各学校が主体となって、保護者らと連携。3人の栄養教諭が子どもの食の実態に合わせて様々な視点で指導を行っている」と答えた。
 美馬氏は「食育が形だけの教育になっていないか」とし「旬、産地、お米や野菜の高騰など、今の現状を子どもたちと話せているのか。食と向き合う時間を持つことは大切。成長の段階に沿って、特別な食育ができるようにしてほしい」と要望した。
 介護人材確保について「介護自体をすべての人に知ってもらうために、広く研修会を行うことが大切。住み慣れた家で最期まで過ごしたいという人が多い一方で、身内に介護の負担をかけたくないと思っている人も多い。介護の職場体験をしてはどうか」と質問。
 阿南剛高齢者福祉課長が「毎年、中学校に専門職を派遣し、福祉・介護授業で座学が行われている。中学生の職場体験を再開しており、多くの学校で希望者が体験をしている」と答えた。
 美馬氏は、外国人人材の受け入れの必要性についても質した。
 また、物価高騰における市民生活や教員の長時間労働などについても質問した。