男性が163万円被害

 別府警察署は19日、SNS型ロマンス詐欺の発生を発表した。
 市内在住の30歳代男性は令和6年12月14日、携帯電話に大手広告代理店の社員を名乗る女Aから、インスタグラムのダイレクトメッセージが届き、その後、LINEでやり取りを始めて男性に親密感を抱かせた。男性は女Aから「私の会社の社内活動グループに入って活動すれば、福利金や報酬を受け取ることができる」などと言われた。女Aから送られてきた二次元バーコードを読み取ったところ、女Aが勤務する会社のカスタマーセンター職員を名乗る女BとLINEでつながった。
 女Bから「指示したLINEの動画をフォローして、画面をスクリーンショットして送れば報酬を支払う。活動システムを最適化するための資金を入金すれば追加報酬を支払う」などと言われた。男性は信じて、キャッシュレス決済サービスを利用して相手に振り込んだ。
 その後、女Bから「資産運用プラットフォームに登録して入金すれば利益を出すことができる」などと言われた。男性は別のLINEグループに誘導され、相手の指示に従い、資産運用名目や出金手数料名目で、キャッシュレス3回、ネットバンキング3回、ATM2回の計8回にわたり計約163万円をだまし取られた。
 男性が報酬を引き出そうとした際、相手から「引き出すには税金がかかる」と言われ、疑問に思い、別府署に来署して被害が判明した。
 同署は「SNSで知り合った相手からの儲け話は詐欺を疑い、お金を振り込む前に家族や警察に相談してください」と呼びかけている。