別府市議会令和7年第1回定例会閉会

議長としてあいさつする小野氏
副議長としてあいさつする安部氏

 別府市議会令和7年第1回定例会は25日午前10時、本会議を再開して予算決算特別委員会の委員長報告などをし、令和7年度予算案など18議案を原案通り可決し、閉会した。
 市原隆生予算決算特別委員長が「令和7年度の一般会計当初予算については、図書館等一体的整備事業及び災害復旧事業などの増加により、対前年対比7・1%の増加となっている。特別会計では、国民健康保険事業、後期高齢者医療などの増額により、対前年度比で0・6%の増加となり、一般会計・特別会計の総合計は、対前年対比5%の増加となっている。主要な自主財源である市税については、更なる市税の増収に向け、税の公平性を鑑みる上で滞納繰越分の徴収の強化及び宿泊税、空き家税などに代表される法定外税の導入について要望する。市の財政状況と令和7年度以降の見通しを考えた時、財政の健全化と将来への必要な投資が重要ではあるが、財政調整用基金を始めとして、各種基金の計画的な運用も視野に入れておく必要がある」と指摘した。
 美馬恭子氏(日本共産党)が令和7年度の一般会計予算の人権同和対策に要する経費について「変わることなく予算がたてられている」。新湯治・ウェルネス事業に要する経費について「扇山の麓に土地を開発し、新たな施設を作る必要があるのか分からない。拙速すぎる」とした。また、国民健康保険事業特別会計予算、介護保険事業特別会計予算、後期高齢者医療特別会計予算についても反対した。
 採決では、一般会計、国保事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療保険特別会計予算は多数決で、その他の議案は全会一致で原案通り可決された。
 追加議案として、固定資産評価審査委員に井上正文氏(74)を選任。人権擁護委員に神宮千鶴氏(66)、釜堀順子氏(72)、田口幸代氏(65)を推薦。監査委員に市原隆生氏(66)を選任することを上程。それぞれ同意した。議員提出議案として「若者の政治参加を推進する抜本的改革を求める意見書」が提出され、可決された。
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 本会議を休憩し、議会運営委員会が開かれ、日名子敦子副議長から辞職願が出され、議題に追加することとした。本会議を再開し、辞職を許可。副議長選挙を行い、安部一郎氏が当選。日名子氏は「あっという間の2年だった。昨年は、市制100周年ということで、国際交流もでき、このタイミングで副議長だったのは、心に残る思い出になった。知らないことがたくさんあった」。安部氏は「円滑な議会運営に努めたい」とそれぞれあいさつした。長野恭紘市長がお祝いの言葉を述べた。
 引き続き、加藤信康議長も辞職し、選挙を実施。結果、小野正明氏が当選した。加藤氏が「2年間支えていただき、感謝します。市制100周年の多くの事業に参加させていただいた。大役おおせつかった。誇りある時期に議長になった。心に残っているのは、全国海づくり大会で両陛下からお声がけいただいたこと」。小野氏は「責任の重大さを痛感し、身の引き締まる思いです。市長としっかりとした議論を重ね、市民のための施策を実践することが、市の発展につながると思う。そのことを年頭に置き、円滑な議会運営と活性化に努めていきたい」とそれぞれあいさつ。長野市長が就任に対してあいさつした。