
別府市は、「別府の生産者めぐりツアー」の春編を26日午前9時、湯山で行った。飲食業や宿泊業などから28人が参加した。
別府市は、観光の4本柱の1つに「食×観光」を掲げており、市内生産者と飲食・宿泊事業をつなぐ事で地元農産物を活用した別府観光の付加価値の向上を目指す取り組みを行っている。これまでも、生産者を訪れて、現地で話を聞きながら農産物の状況を知るツアーなどを行っている。昨年9月にもツアーを予定していたが、台風10号の影響で中止していた。
今回は、湯山で別府温泉フルーツファームと湯山の里温泉を訪れた。フルーツファームでは、令和元年から農業経営を行っており、温泉熱を活用してバナナ、パイナップル、マンゴー、ライチ、ブルーベリー、原木シイタケなどを栽培している。収穫後のバナナの葉や根をたい肥として使用するなど、循環型農業に取り組んでいる。
ビニールハウスの中で温泉熱で温度を上げている様子を視察。土や温度管理をしっかりするように気を付けていること、収穫したバナナは熟成庫で熟成させ、防腐剤を使っていないことなどの説明を受けた。参加者は栽培について熱心に話を聞き、中にはバナナの葉にも興味を持った人もいた。
湯山の里温泉では、竹林を見学。山などに自生しているタケノコと違い、竹の間伐を行い、日が当たるようにしたり、竹を燃やして灰を肥料として利用するなどしっかりと管理された場所。恒松栖さんが4年間かけて竹林として利用できるようになったことや歴史を説明。今年は雨が少なかったことや寒い日があるなどしてまだタケノコはとれなかったが、地獄蒸しにして保存しておいた昨年のタケノコを使ってタケノコご飯を味わった。参加者には「美味しい」と大好評で、おかわりをする人が多くいた。