第3期の別府市教育大綱を策定

 別府市はこのほど、第3期別府市教育大綱を策定した。
 平成26年に地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正により、教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱を定めることにより、平成28年に第1期別府市教育大綱を策定した。第2期が令和6年度に終了し、来るべき未来の教育像を見据え、社会環境や生活様式の変化なども念頭に、教育方針を示した。期間は、令和7年度から10年度までの4年間。
 基本理念(大理念)では、「未来を生きる子どもたちが夢を持てる、『支え合うまち』別府であるために、大綱を定める」とし、めざす人間像(中理念)として▽自分らしく、竹のようにしなやかに、未来へ生きる人▽国籍や障がいの有無に関わらず、他者や多様性を理解・尊重し、互いに支え合う人▽“ふるさと”別府のよさを学び、守り、未来の別府の創り手となる人、としている。
 基本理念の実現とめざす人間像に向かって①自分の可能性を信じ、自分らしく学び続けるために=自分の可能性に気づき、最大限に生かしながら、別府に根ざす「竹」のようにしなやかに生き、学び続ける人材を育成する②誰一人取り残さない社会の実現に向けた学びのために=国籍や障がいの有無、年齢、性別に関係なく、すべての人が夢を持ち、みんなで支え応援する学びを日常の教育活動に取り入れる③幸せや豊かさや満足度を感じる地域社会の実現のために=すべての人が別府のよさを学び、温もりに包まれ、幸せや豊かさや満足度を感じるための「よりどころ」となる地域の基盤形成を図る、という3つの基本方針をたてた。
 また、基本方針に沿って、子どもを主語にした「生きる力」を育む学び、グローバル社会における充実した学び、主体的に社会の形成に参画する学び、教育ニーズの多様化に応じた学び、他者を理解し尊重する社会の実現に向けた学び、ICTの適切な活用による学びと交流、持続的な地域コミュニティの形成のための学び、自己実現と地域貢献による社会の創り手を育成するための学び、基本方針推進のための基盤整備の9つの「学びの姿」を示した。