別府市制100周年フィナーレ

ベップ・アンバインブルーバーズの演奏で華やかに締めくくった

 昨年4月から行われてきた、別府市制100周年のフィナーレイベントが30日午後3時、ビーコンプラザで開催され、約千人が参加して盛り上がった。
 昨年7月にプレイベントがスタートし、これまで実行委員会主催事業の他、市民公募事業で温泉、文化、歴史などのイベントが数多く開催されてきた。フィナーレ開会前には、各種事業を振り返るスライドショーを上映した。
 イベントでは、はじめに昨年4月に開催された記念式典で上映された、100歳の藤本智子さんの「100歳からのバトン」から、障がいを持ちながら障がいのある人を支えたいと社会福祉士として働く久門健太さん、スリランカ出身で立命館アジア太平洋大学を卒業後別府で起業したウィジェイシング・アラビンタさん、師匠の別府移住をきっかけに別府に移り住んだ歌手のゆあさみちるさんの映像を上映。その後、3人がステージに登場し、それぞれの「ありがとう」の気持ちを表した手紙を読み上げた。
 また、別府西中学校3年生の吉田さくら晴蘭さんが「豊かな自然と湯に育まれたこの町で、多くの笑顔が生まれ、歴史が紡がれてきました。この市制100周年という特別な最後の日に、未来へとつながる新たな希望の物語が始まります。私たちは、1つ1つの言葉に想いを込めました。いつも見守ってくれてありがとう。いつも微笑んでくれてありがとう。いつもそばにてくれてありがとう。いつも手を差し伸べてくれてありがとう。それぞれがその手で書きあげたメッセージには、みんなの夢、願い、そして明日への源泉となる『ありがとう』が込められています。これから、私たちが込めたその思いは、無数の紙飛行機となって大空へと舞い上がり、ありがとうのバトンとなって、未来へとつながる力となります」と朗読し、「未来へ向けて、テイクオフ」との掛け声で、天井から市内の中学生約2500人が書いたメッセージが紙飛行機となって舞い降りた。
 引き続き、長野恭紘別府市長が「我々は、歴史の転換期にあって現在及び未来の別府人(べっぷびと)の幸せのために『勇気ある決断』を下すことを躊躇せず、果敢に未来に挑んでいかなければならない。このまちが次の100年においても持続可能で先駆的な国際観光温泉文化都市であり続けるために、新たな魅力を開拓するプロジェクトに挑み、行動することを世界に向けて表明する。かつて誰も航海したことのない100年後の未来の海に向かって舵を切る時。新湯治・ウェルネスをはじめとする数々の政策を実現し、このまちが潤い、現在及び未来の別府人が幸せ(ウェルビーイング)を実感し、このまちが『世界に冠たる別府』になるその日まで、この宣言(ものがたり)は未完である」などとした「別府宣言」を読み上げた。
 最後に、BEPPU♨Anba in ’Blue Birds!’がマーチングで華やかに締めくくった。エントランスには、「ありがとう」のメッセージボードに中学生のメッセージとこの日会場で参加者に書いてもらったメッセージが書かれた紙飛行機が貼り付けられたものが飾られた。メッセージボードは、4月4日まで、市役所1階バンブーシアター前に展示されている。