朝日地区社協福祉協力員が研修

災害ボランティアセンターの
対応などについて話を聞いた

 朝日地区社会福祉協議会(伊藤敏幸会長)は、令和6年度の福祉協力員研修を23日午前10時、市朝日大平山地区公民館で開催した。約60人が参加。
 伊藤会長が「災害時には、行動することが大事。地区には13町がありますが、皆さんが地域の中でもまず行動を起こす人たちだと思います。熊本地震の時は何をしてよいかわからず右往左往していましたが、あれから8年。話を聞いて、すぐに対応できるようにしていきたい」とあいさつ。
 髙見大介日本文理大学准教授が「災害ボランティアセンターと福祉協力員の役割について」と題して講演した。髙見准教授は、被災地でボランティア活動をしたり、災害ボランティアセンターについて調査をしたりしてきた。「災害ボランティアというと、土砂をかきだしたり力仕事のイメージがありますが、力仕事以外でも、どんな人でもボランティアができる仕組みが出来つつある。ボランティアではなく、業者に頼んだ方が早いという意見もありますが、東日本大震災で、牡蠣漁師が、一生懸命ボランティアで手伝ってくれる人たちを見て、また頑張ろうと思えたという詩を書いています。まったく関わりのない人たちが、何の見返りも求めず行う人間のつながりこそが、もう1回踏ん張ってみようと思えるポイントになると思う。効率的か非効率かだけではかるのではなく、時間がかかっても、もう1回頑張りたいという気持ちになれる」と話した。
 また、福祉協力員の役割について「福祉は『ふ』だんの『く』らしの『し』あわせです。災害時に、災害ボランティアセンターの設置を知らない人がいる。皆さんが教えてあげると、うまくいく。重要なのは、地域のコミュニティ。情報、人材、ネットワークです」などとした。
 引き続き、カードゲームで学ぶ防災カードゲーム「なまずの学校」で、災害で発生する様々な問題について考えた。