北浜温泉テルマス前で出発式

約110人が参加した出発式
国道10号沿いで行った街頭啓発活動

 「春の全国交通安全運動」に先立ち4日午前7時20分、市交通安全対策協議会(会長、長野恭紘別府市長)主催の出発式がテルマス跡地で行われた。別府市、県交通安全協会別府支部、地域交通安全活動推進委員など関係者約110人が参加した。
 長野市長が「別府市の人身事故は年々、減少傾向にあると報告を受けていますが、今年も年始から残念ながら尊い人命が失われるという事故がありました。事故は、被害に遭った方も被害者も大変不幸ですが、双方にとって一生を左右するようなもの。別府市においても、交通事故ゼロをめざして皆さんとともにこれからも活動していきたいと思います。温泉まつりも始まっていますので、今週は多くのお客さまが訪れます。皆さんと啓発活動を行っていかないと、安全・安心を守れないと思います。皆さんと安全・安心な町をめざしていくことを誓います」。
 羽田優一別府警察署長は「別府市の交通情勢ですが、今年に入り1100件の交通事故が発生しております。そのうちの40件が人身事故です。昨年と数値は変わりませんが、痛ましい交通死亡事故は1件、発生しております。交通事故に遭ったときの代償は大きい。ふとした不注意が、他人にケガをさせたり、最悪の場合は命を奪ったり、自分の命をおとすことがあります。悲惨な交通事故をなくすことが大きな課題。何のための交通ルールかをしっかりと知って守ることが、安全・安心の第一歩です」とそれぞれあいさつした。
 来賓の幸勝美・県交通安全協会別府支部支部長、山名義弘別府地区安全運転管理協議会長が紹介された。
 羽田別府署長らはパトカーに乗り込み、市内で街頭啓発活動中の県交通安全協会別府支部地域・職域分会員、地域交通安全活動推進委員らの激励に出発した。
 引き続き、街頭啓発活動に移り、県交通安全協会別府支部女性ドライバー協議会員ら国道10号沿いに立ち「脇見注意」「運転中携帯電話禁止」「全席シートベルト」などと書かれたプラカードを掲げて、停車中のドライバーに注意するよう呼びかけた。テルマス前を含めて、市内130カ所で約800人が参加した。