
別府市は、令和7年度新採用職員研修として、要配慮者疑似体験を行った。高齢者や障がいのある人などの視点に立って、歩道の段差や傾斜を体験するもので、今年で3回目。新採用職員71人が参加した。NPO法人自立支援センターおおいた(後藤秀和理事長)と協働で実施。
車いすに乗ったり、アイマスクをして白杖を持って視覚障がい者体験、耳をふさいで聴覚障がい者体験、シルバーカー(四輪歩行者)、ベビーカーを押しながら、市役所周辺を歩いた。
普段あまり気にしていないちょっとした段差や傾斜に「危ない」「怖い」と感じた人が多くいた。中尾真凜さん(19)は「視覚障がい体験が一番怖かったです。何も見えないので、補助者がいないと怖い。車椅子も坂道が怖かった」と話した。