大分県地方気象台は「大分県中部の地震から50年」の特設サイトを3月31日、同ホームページで開設した。
大分県中部の地震は昭和50(1975)年4月21日に発生し50年の節目となる。
地震発生当時の震央地名は「大分県中部」だったが、現在は「大分県西部」に変更されている。同サイトでは当時を振り返る観点から「大分県中部」と表記している。
地震は昭和50(1975)年4月21日午前2時35分、地震の規模を表すマグニチュードは6・4で発生し、大分市、熊本県南阿蘇村で震度4、九州地方・岡山県・山口県・愛媛県・高知県で震度3~1を観測。県内では大分地方気象台(大分市)で震度4、日田市(旧日田観候所)で震度3を観測した。この地震で県内では、負傷者22人(重傷3人、軽傷19人)、全壊77棟、半壊115棟、一部破損2164棟の住家被害が生じた。気象庁は、地震発生後に現地調査を行い、震央付近の最大震度を震度6程度と推定。
地震への備えとして①日ごろからの備え=家具の固定、非常用持ち出し袋の準備、水や食料の備蓄、避難場所や避難経路の確認、感震ブレーカーの設置、建物の耐震化②津波避難の標識(マーク)の確認=海岸近くにいるときに、強い揺れを感じたり、津波警報・津波注意報を聞いたりしたときはすぐにその場所から離れ、高台などに避難。初めて訪れた観光地など地理に詳しくない土地でも「津波避難場所」マークや「津波避難ビル」マークを目印にただちに避難する③津波フラッグ=赤と白の格子模様の旗「津波フラッグ」は、津波警報等が発表されたことをお知らせする合図。海水浴場や海岸付近で津波フラッグを見たら、すぐに避難する―の3点を挙げている。