
去る3月の定例大分県議会一般質問で日本共産党所属の猿渡久子さん(別府市選出)が質問に立った。以下は質問の要旨。
猿渡久子県議
部落差別解消政策について知事に伺います。2022年7月に大分市が発注したゴミ収集運搬業務委託の指名競争入札において、予定価格を業者側に漏らすなどしたとして、4人が逮捕され人権同和対策担当の職員2人が、書類送検されました。
不公正を正すために知事の決意を伺いたい。
佐藤樹一郎大分県知事
行政の基盤は市民、県民からの信頼であるというふうに考えております。常々市にいるときも県庁に来ましてからも、職員に対しましても、コンプライアンスや法令遵守の徹底を伝えてきたところであります。こうした中で入札妨害疑いという事件の報道がありました。
現在警察、検察によりまして、捜査中であります。しっかり捜査をしていただいて、事実関係を、真実をきっちりと明らかにしてほしいというふうに願っております。
猿渡議員
愛媛県の佐田岬と、佐賀関を橋やトンネルで繋ごうという豊予海峡ルート構想について論じたいと思います。私は四国への橋もトンネルもいらないと言いたいと思うんです。佐藤知事の肝いりで、県庁内にプロジェクトチームを作り、完成までに一体何兆円かかると見込んでいるのか。期間は何年ぐらいかかるのか、完成後の維持管理にはどの程度の税金が必要なのか、など疑問は尽きません。急激な物価高の対応など山積みです。豊予海峡ルート構想を断念するお考えはないのか、知事に伺います。
佐藤知事
豊予海峡ルートの構想についてでございますが、財政負担が生じることが想定されますけれども、本事業は国全体の発展のために、また災害に強い国土形成のために、国家プロジェクトとして取り組むべきものでございますので、地方の負担ができるだけ軽減されるように国に働きかけていきたいというふうに考えております。引き続き九州だけではなくて、四国、中国、関西の各県、団体等とも連携をして、豊予海峡ルートを初めとしました広域交通ネットワークの推進整備に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
猿渡県議はこの他、▽日出生台演習場での米軍射撃訓練▽障がい者支援▽公共交通サービスの充実▽温泉資源保護などについて県当局の方針を質した。