「チームオレンジ別府」19人で結成

「チームオレンジ別府」宣言を行った

 認知症の人が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることができるように、支援につながる仕組みの「チームオレンジ別府」の結成式が10日午後1時半、市社会福祉会館で行われた。
 「チームオレンジ」は、認知症についての学びを深めるステップアップ講座を受講した認知症サポーターを中心に、認知症の当事者や家族のニーズと支援をつなぐ仕組み。当事者が地域の一員としてその人らしく地域で暮らせるよう、チームで1つずつ考え取り組んでいく。メンバーは、19人。
 田辺裕別府市市民福祉部長が「国が定める認知症施策推進大綱で、2025年度までに全市町村で整備するように掲げられています。チームオレンジがようやく別府でも結成されることは、喜ばしく市としても待ち望んでいました。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年度が到来しました。認知症は65歳以上の5人に1人に達し、誰もがなり得る身近なものになっています。こうした状況の中で、すべての人が連携し、認知症の人を支えて住み慣れた地域で安心して暮らせる地域共生社会を目指しています。認知症になっても希望を持って安心して同じ地域で暮らしていけるお手伝いができるよう、一人ひとりに寄り添うことができる温かいチームオレンジ別府を築いてほしい」とあいさつ。
 「チームオレンジ別府」を代表して、塚本幸代さんが「認知症に対する正しい知識と理解を持ち、支援される側、する側の垣根のない活動をし、共に暮らしていける地域を目指します」と「チームオレンジ別府宣言」を読み上げ、全員で斉唱した。
 引き続き、情報共有ミーティングを実施した。今後は、当事者の声を聞いたり、他機関とも連携しながらニーズ解決に向けて活動したり、普及、啓発活動などを行う予定。