別府市P連が県P連脱退

別府市PTA連合会の平岡修会長

 別府市PTA連合会(平岡修会長、約6300世帯)はこの程、県PTA連合会の山田弘樹会長に県P連から脱退すると伝えた。
 昨年起きた日本PTA全国協議会(日P)元役員の背任事件や不明瞭な会計処理について、不信感が募ったという。
 別府市P連は臨時総会を開き、委任状を含め全校から157人が出席。平岡会長が県P連脱退について提案し、投票の結果、過半数以上が賛成した。
 少子化に伴い、PTAの会員が減少している中、県P連に加入するための会費(1世帯当たり320円)が重い負担となっている。また、そのうち10円が日Pに上納されている。このような負担をしても県P連の活動が地域のPTA会員の目に見える活動になってないことにも不満が出ていたという。このまま県P連に加入し続けるよりも、地域のニーズに応じた市P連独自の活動を展開する方が会員にとって有益と判断したという。
 日Pには各都道府県P連で加入しているため、別府市P連が直接、日Pから脱退はできず、不満がある場合は県P連から脱退しなければならない。
 別府市P連は各単位PTAの運営上の相談に乗ったり、情報共有、情報交換の機会を提供する最も身近な存在。保護者と教職員のつながり、市教委との連携・協力を深めることで子どもたちの健全育成につとめている。
 平岡会長は「県P連と仲たがいしての脱退ではありません。別府市P連がこれを機に新しい一歩を踏み出すと臨時総会で提案し、承認されました」と語った。