大型バス17台ひっきりなし

みょうばん湯の里を
見物する欧米の観光客

 クルーズ船「バイキング・ビーナス」(ノルウェー船籍、4万7842総トン)が別府国際観光港に入港した10日、別府市明礬の「みょうばん湯の里」は欧米からのインバウンド客でにぎわった。朝から夕方まで、大型観光バス計17台がひっきりなしに訪れた。
 米ルイジアナ州ニューオリンズから来た男性サル・ピアッツァさん(76)は「日本は初めて。明礬の印象だって?まだ着いて5分だから分からないよ」と笑いながら「気候はいいし、景色もきれい。桜の花がプリティだね」と話していた。
 「みょうばん湯の里」は今年、創業300年を迎え、飯倉里美社長は脇屋家16代目当主。外国人客は歴史の長さに感銘を受けていた。一行は温泉の匂いがする湯の花小屋をガイドの説明を聞きながら見物。売店では手ぬぐい、はし置き、日本酒、湯の花コスメがよく売れていた。
 「インバウンドのお客さまが別府を楽しんでくれたのは嬉しい。時間に余裕があれば入浴と食事も楽しんでほしかった」と飯倉社長は話していた。