別府警察署は17日、特殊詐欺(架空料金請求詐欺)の発生を発表した。被害金額は約93万円。
市内在住の40歳代女性が7日、携帯電話でインスタグラムを閲覧中、「動画を見るだけで簡単に報酬がもらえる。スキマ時間でできる副業」という広告が目にとまった。その広告をタップしたところ、LINEに誘導され、日本人女性を名乗る人物Aとやり取りを始めた。女性はAから「YouTube動画をスクリーンショットして、その画面を送信するだけで報酬が得られる」などと言われ、指示どおりに送信したところ、自分の口座に報酬が振り込まれた。またAから指定されたアプリをダウンロードしたところ、アプリ上で利益が出ていることが確認できた。Aの話を信じた女性は、さらにAから「お金を振り込むことで高額報酬が得られる」などと言われ、高額報酬の課題の資金としてAから指定された口座に現金を振り込んだ。その後、女性はアプリ上で利益が出たので出金しようとすると「出金手続きに時間がかかり、タイムアウトの罰金が必要」などと言われ、Aから指定された口座に現金を振り込み、8日から11日までの間に計9回にわたり約93万円をだまし取られる被害に遭った。
女性は11日に家族に相談し、14日に別府警察署に来署して相談し、被害が判明した。
同署は「SNSで知り合った相手からの儲け話は詐欺を疑い、お金を振り込む前に家族や警察に相談してください」と呼びかけている。
別府署管内で今年に入り本件を含めて特殊詐欺被害は9件、被害金額は約3390万円。