大分県警は「3月末時点の大分県の犯罪情勢」を22日、ホームページで公開した。
数値はすべて暫定値だが、県内の刑法犯認知件数は826件で、昨年同時期692件と134件増加している。県内の市町村別の犯罪率だが高い順で▽別府市112・1%▽中津市87%▽大分市83%▽津久見市81・7%▽九重町75・5%▽佐伯市66・7%▽豊後高田市64・7%▽豊後大野市63%▽日出町58・4%▽由布市55・7%▽宇佐市53・3%▽竹田市53・2%▽日田市51・8%▽杵築市45・6%▽玖珠町44・5%▽臼杵市29・3%▽国東市28・2%▽姫島村ゼロ▽大分県内75・4%―となっている。
特殊詐欺の認知件数は83件(対前年同期比42件増加)、被害金額は1億5440万円(9089万円増)。内訳は▽オレオレ16件1億1875万9570円(2件増加、1億425万9570円増)▽架空料金請求48件1930万1709円(16件増、1897万7091円減)▽還付金8件1128万8376円(4件増、810万1992円増)▽融資保証金3件250万7465円(1件増、215万7465円増)▽金融商品1件4万3千円(1件増、4万3千円増)▽ギャンブル0件0円(1件減、720万円減)▽交際あっせん1件20万2293円(1件増、20万2293円増)▽その他6件230万1858円(6件増、230万1858円増)―で合計83件1億5440万4271円(42件増、9088万9087円増)となっている。
水際阻止が23件(8件増)、全体の21・7%(5・1%減)と件数は増加している。
犯人の初回接触手段は、携帯電話(56%)が最も多く、固定電話26%、サイト閲覧9%、メール(SNS)7%、ハガキなど1%、不明(その他)1%と続く。
SNS型投資・ロマン詐欺の認知状況だが▽SNS型投資=14件1億544万7914円(27件減、1億4869万8071円減)▽SNS型ロマンス(投資詐欺)=24件6710万196円(6件増、2億1108万1626円減)▽SNS型ロマンス(その他のロマンスなど名目)=4件249万1千円(3件減、5350万3600円減)―で計42件1億7503万9110円(24件減、4億1328万3297円減)となっている。
同詐欺の被害状況は▽性別=男性64%、女性36%▽年齢=20歳代9%、30歳代26%、40歳代10%、50歳代24%、60~64歳10%、65歳以上21%▽送金方法=口座振り込み55%、暗号資産振り込み12%、複合型5%、暗号資産17%、電子マネー9%、その他2%―と、年齢に関係なく詐欺の被害に遭っている。
犯人の初回接触手順は▽SNS70%▽インターネット4%▽マッチングアプリ20%▽ネット掲示板4%▽その他2%―となっている。
大分県警は電子メール配信システム「まもめーるアプリ」で、特殊詐欺を始めとした防犯情報を配信している。