地域に信頼される部隊に

3月24日付で着任。別府駐屯地での勤務は、第1中隊長以来で、約10年ぶり。
「1年8カ月、中隊長として勤務し、その時に入隊してきた隊員が今は幹部になっていたり、中核として部隊を引っ張っているのを見て、うれしい。人がしっかり育っている、いい部隊だなと感じました」
「とてもキレイな駐屯地であることは、今も変わらない。海と山があり、温泉もある。駐屯地も町もとてもキレイな印象」と話す。
熊本県出身で、防衛大学校第46期卒業。「小学生の時に駐屯地行事を見に行って、職業選択の1つになったと思います。高校生の時に阪神・淡路大震災が起きて、自衛隊の活動をみて、仕事をするなら人の役に立つ仕事をしたいと思った」と自衛隊入りを決めた。
第8師団第1部長、第10師団司令部第3部長などを歴任。人事から部隊運用、厚生部門まで幅広い分野を経験してきた。「いろんな体験をさせてもらったことが、駐屯地運営に役立っている」と言う。
「第2師団での勤務では、冬は地吹雪と雪で毎日大変でした。また米国での訓練に参加したことは、よい経験になった。名古屋での勤務では、能登半島地震で活動をした。近年、豪雨など自然災害も多くなっており、いつどこで起きるか分からない」と振り返る。
「隊員には、プロフェッショナルであれということと、安全・健全であれの2つを要望しています。我々にしか出来ない仕事がある。自分の背中を守ってくれるのが同僚なので、家族のような関係を築くことが大事」と語る。
また、地域との関係について「別府駐屯地は地域とも一体感があり、応援してもらえていると感じています。地域の理解と協力が必要。これまでの歴代の連隊長が地域とともに作り上げてきたことを引継ぎ、地域に貢献できる活動をやっていきたい」と述べた。
趣味は歴史散策。妻と1男1女。現在は、別府で単身赴任。