
別府警察署は28日、特殊詐欺(融資保証金詐欺)とSNS型投資詐欺の被害発生を発表した。
▽SNS型投資詐欺=市内在住の60歳代女性は今年1月上旬ごろ、LINEで「投資」と検索したところ、株式投資に関するグループチャットが出てきたので、同グループに参加した。
その後、LINE上で投資の先生と呼ばれる人物Aや、Aのアシスタントを名乗る人物Bなどから「先生が作り上げた戦略で投資をすれば、収益は400%にも達する」などと言われ、Bの指示に従い、投資の運用資金を指定された口座に送金した。
サイト内で利益が出ていたことから、出金しようとしたところ、更に「別の未公開株を購入しなければ出金できない」などと言われた。最初の送金を含めて2月17日から4月16日までの間、計13回にわたり、約1220万円をインターネットで送金し、だまし取られる被害に遭った。
女性が出金しようとしたところ、また「別の未公開株を購入しないとできない」と言われたので、知人に相談。その後、別府署に来署して被害が判明した。
▽特殊詐欺(融資保証金詐欺)=市内在住の60歳代男性の携帯電話に4月8日、金融会社をかたって「審査が通らないとお悩みの方、融資できます」などとショートメッセージが届き、添付されていたURLをタップしたところ、金融会社をかたったサイトに誘導された。
男性は、サイト上で住所、職業、氏名などの個人情報を入力。相手に送信したところ、LINEに誘導され、金融会社の社員を名乗る人物からLINEのメッセージ機能や音声通話で「返済能力があるか審査する必要があるので、お金を振り込んでください」などと言われた。男性はその話を信じ、2回にわたり、指定された口座に市内の金融機関のATMから12万円を送金し、だまし取られる被害に遭った。
2件で合計1232万円をだまし取られる被害が発生した別府署は「SNSで、知り合った相手から投資を勧められるのは、詐欺の手口です。また融資を受ける際に、悪寒を要求された場合は詐欺を疑ってください。お金を振り込む前に家族や警察に相談して下さい」と呼びかけている。