「豊後富士」由布岳で山開き祭

早朝から多くの登山愛好家が山頂を目指して登山を楽しんだ

 別府市と由布市にまたがる由布岳(標高1583㍍)で11日午前9時、山開き祭が開催された。両市で構成する由布岳観光協議会主催。
 由布岳は「豊後富士」と呼ばれ、阿蘇くじゅう国立公園内にある。山頂では九重山、祖母山、阿蘇山などが見え、ミヤマキリシマなどが咲き、四季折々に様々な顔をみせ、多くの登山家に愛されている。別府市と由布市が交互に事務局を務めており、今年は由布市が担当。
 山開き祭では、県内外から朝早くから登山愛好家が訪れ、中には外国人登山者の姿もあった。午前8時半から、記念品の帽子が配られ、登山口入口では、スーパーボランティアの尾畠春夫さんが登山者に杖を手渡して一緒に写真を撮るなど、人気だった。
 9時から安全祈願祭が執り行われた。佛山寺の足利能彦住職による読経が行われ、相馬尊重由布市長、阿部万寿夫別府市副市長らが焼香を行い、シーズン中の無事故を祈願。最後にテープカットをして本格的な登山シーズンの到来を祝った。
 登山口入口では、自衛隊による豚汁が振る舞われたり、音楽演奏もあった。朝は肌寒かったが、参加者は気持ちのよい汗を流して登山を楽しんだ。