5月に入り4件発生

 大分県警は5月に入り8日までの間、特殊詐欺とSNS型投資、ロマンス、投資・ロマンス詐欺の被害を4件、発表した。以降、発生順に記載する。
【SNS型投資詐欺】
 杵築市在住の40歳代男性が2月ごろ、携帯電話でSNSを閲覧していたところ「儲かる株の売買をアドバイスします」などという広告が目にとまった。広告に記載されていたLINEグループに登録。LINE上では儲かった話が多数やり取りされており、その中で知り合った人物から「私に任せておけば株で設けることができる」などと誘われた。それを信用した男性は3月24日から4月28日までの間、指定された口座に現金を振り込んだ。最初の1回目を振り込んだところ、アプリ上は利益が出ていることを確認できたため、4回にわたり振り込み、計96万円をだまし取られた。
【SNS型投資・ロマンス詐欺】
 玖珠町在住の30歳代男性の携帯電話に3月上旬、女性を名乗る人物からLINEが届き、男性は相手とやり取りを重ねるうちに恋愛感情を抱くようになった。その後、相手から投資話を持ちかけれれ、信じた男性は、相手から紹介された口座に投資元金として現金を送金した。その後、口座管理担当者を名乗る人物から「収益が出ている。出金するためには手数料がかかる」などと言われた。男性は3月28日から4月24日までの間、相手が指定した口座に現金を送金し、計約219万円をだまし取られた。
【SNS型ロマンス詐欺】
 佐伯市在住の60歳代男性は、マッチングアプリで知り合った女性を名乗る人物から「WEB3の貯蓄システムを使うと、毎日一定の利息が得られる」などと投資話を勧められ、相手から紹介されたサイトに登録。その後、男性は相手から指定された口座に現金を振り込んだところ、少額の利益を得られたことから、投資話を信じた。さらに相手から「キャンペーン中に投資すると利益も増える、半分出すので、参加しよう」などと言われた。それを信じた男性は指定された口座に4月19日から29日までの間、指定された口座に2回にわたり現金を送金し、計約237万円をだまし取られた。
【特殊詐欺(警察官をかたるオレオレ詐欺)】
 大分市在住の50歳代男性の携帯電話に7日、三重県警察の警察官を名乗る男から電話がかかり「あなたのキャッシュカードが事件に使われている」「事件を担当する大阪府警から連絡がある」などと言われた。その後、大阪府警の警察官や検事を名乗る男から電話やLINEで「振り込み名義人が正しいものかチェックできれば捜査対象から外れる」「チェックは金融庁の方に頼むので、口座にお金を振り込んでほしい」などと言われた。その後、指定された口座に314万円を振り込み、だまし取られた。
 大分県警は「SNSで知り合った相手からの投資話は詐欺を疑い、家族や警察に相談してください」
 「また、警察官や検事が現金を預かったり、確認することはありません。お金を渡したり振り込んだりする前に、警察に相談してください」と呼びかけている。