別府短編映画プロジェクト「Veil」

キャストらが登場して行われた
プレミアム上映会

 別府短編映画プロジェクト第6弾「Veil」のプレミア上映会が10日午後2時、映画の舞台となった立命館アジア太平洋大学(APU)で開催された。
 映画のテーマは、誰もが経験のある、無自覚な差別「マイクロアグレッション」。悪気はないが、その言動で誰かを傷つけてしまうこともある。大学生と外国人留学生の触れ合いの中で描かれる青春ラブストーリー。
 好きな人に振られることが怖くて告白できないコータ(夏生大湖)が教師のソラ(毎熊克哉)に紹介された失恋に憧れる学生団体のイスラム教徒のプトゥリ(ジェシー・プリシラ)と出会った。仲良くなるにつれてコータに惹かれるプトゥリだが…。多様性が息づくAPUならではの甘酸っぱいストーリーに。
 舞台あいさつには、萩原健太郎監督、玖珠町出身の夏生さん、毎熊さん、ジェシーさんが登場。萩原監督は「相手のことを簡単に分かったつもりでいることは、多々あると思う。でも、みんなベールがある。想像力をもって相手の気持ちを考えることが大切だと思った」と振り返った。夏生さんは「自分ではよかれと思っていても、受け取る側にはそうではないことがある。自分もやっているかもと思うと気づきがあった」。毎熊さんは「学生のボランティアも楽しんでやってくれたと思う」。ジェシーさんは「日本語も全然うまくなくて、とても緊張しましたが、監督が優しくて、皆さんも応援してくれたので頑張れた」とそれぞれ話した。
 また、テーマ曲を担当したLeinaさんがサプライズ登場し、歌声を披露して会場を盛り上げた。
 APUでは、コラボ企画として、16日までカフェテリアで劇中で出てきたメニューを提供している他、23日までメイキング写真やキャスト直筆サインを展示している。映画は、11日からブルーバード劇場で上映されている。