閉幕ワークショップに児童10人が参加

塚原温泉火口乃泉に地獄温泉ミュージアムなどで
汲んだ温泉を放流した
ザ・キャビンカンパニーの阿部健太朗さん、
吉岡紗季さんと児童8人が参加した

 (株)海地獄主催のザ・キャビンカンパニー展「『時空空間1974―2074』閉幕に伴う『子どもたちと共に50年後の温泉をつくるワークショップ』」を11日、地獄温泉ミュージアムなどで開催した。
 ザ・キャビンカンパニーとは、阿部健太朗さんと吉岡紗季さんの2人組の絵本作家で美術家。由布市の廃校をアトリエにして、絵本・立体造形・アニメなどさまざまな作品を生み出して、国内外で発表している。
 同展は4月7日、地獄温泉ミュージアムで始まり、5月12日で終了した。
 11日のワークショップでは▽午前10時=同ミュージアム集合、見学。会場内でザ・キャビンカンパニーの2人が絵本と詩の読み語りを行った▽10時40分=神輿が出発。大人2人が神輿をかつぎ、児童がついて歩く。ザ・キャビンカンパニーと一緒にお湯を集める▽11時20分=地獄温泉ミュージアム中庭で湯を汲む▽11時35分=鬼山地獄で湯を汲み、館内見学▽11時55分=かまど地獄で湯を汲み、館内見学▽午後0時20分=海地獄で湯を汲み、館内見学▽2時30分=塚原温泉・火口乃泉で各地で汲んだ湯を放流、塚原温泉入口でタイムレターを作成―を実施した。
 小雨の中、火口乃泉ではザ・キャビンカンパニーの2人と児童が「50年後にまた会おう」と温泉を放流すると、同泉に落ちた湯はゆっくりと沁み込んでいった。
 塚原温泉入口に戻り、上屋でザ・キャビンカンパニーが「今日一日、頑張った。お湯を集めて、伽藍岳にお返しするまで頑張りました。今日はみんなにプレゼントがあります。タイムレターです。このプリントのために書き下ろした手紙です。この中に、温泉からのお礼の言葉が書かれています」と述べ、児童が名前・50年後の年齢・今日の感想、50年後の温泉に対してのメッセージを書いた。
 記念撮影終了後、児童は「お湯を放流したところが、楽しかった」などと感想を述べた。