
「動物の謝肉祭」を演奏したⓒ脇屋伸光

メッセージを読み上げたⓒ脇屋伸光
第25回記念別府アルゲリッチ音楽祭の特別公演「祝祭の日」が21日午後7時、大分市のiichikoグランシアタで開催した。ほぼ満席の盛況。
演奏曲目は▽バイオリンとビオラのための二重奏曲第1番ト長調K・423(モーツァルト)▽ピアノ五重奏曲イ長調op・114、D667「ます」(シューベルト)▽動物の謝肉祭(サン=サーンス)―の3曲を演奏し、1曲終わるごとに大きな拍手が贈られた。
アンコールでは▽ハッピーバースデータンゴバージョン(クラウス・ディーター・ルートヴィヒ作曲)―を演奏。
高校生平和大使セレモニーがあり、2024年高校生平和大使の花崎太智さん(大分県立宇佐高校2年生)がマルタ・アルゲリッチ総監督よりメッセージとサインが贈られた。
同大使は、国連に核兵器廃絶を求める署名を提出したり、平和を訴える活動を行うなどをしている。
会場に拍手が鳴り響く中、サプライズとしてアルゲリッチ総監督と伊藤京子総合プロデューサーがピアノ連弾で「マ・メール・ロワ第5曲妖精の園」(ラヴェル)を演奏した。
来場した長崎県の女性が「今日のプログラムはとても楽しい楽曲だった。最高でした」。
大分市の男性は「マルタ・アルゲリッチの演奏は鋭いほどの切れのあるタッチの音で年齢を感じさせないので感動しました。高校生スピーチも良かった」。
別の同市の男性は「アルゲリッチの『動物の謝肉祭』を初めて生で聴いたので嬉しかった。無理はしない形でできるだけ長く大分を訪れてほしい」。
同市の女性は「平和な世の中で音楽を聴けるありがたさを感じました」とそれぞれ感想を寄せている。