太陽の家とAPUが包括協定

包括連携協定に署名した
山下理事長(左)と米山学長

 社会福祉法人太陽の家(山下達夫理事長)と立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は、23日午後3時半、太陽の家で包括連携協定の締結式を行った。
 これまでも学生が太陽の家でフィールド・スタディをしたり、太陽の家の共同出資会社からゲストスピーカーを招いたり、太陽の家へのイベント参加など交流をしてきた。教育、研究、学生活動などを通じて、各領域で連携が深まっており、より組織的な連携へと発展させ、多様な人がお互いに理解し、尊重できる社会の実現をともに目指していく。
 米山学長が「開学25周年を迎え、国際的な大学として多くの学生を育ててきましたが、グローバルな大学に安住せず、髙みを目指したい。もっと開かれた大学をつくりたい。太陽の家も創立60周年で、お互いに大きな節目の年。一緒によりよい社会を作っていきたいと考えています」。
 山下理事長は「1965年に『保護より機会を』を理念に、中村裕によって創設され、12人の障がいのある人、7人の障がいのない人でスタートしました。車椅子でも誰も振り向かない、いけるとこを探すのではなくどこにでもいける、『共生社会』の言葉がなくなることが共生社会。実現するためにも、さらなる人的交流を深めていきたい」とそれぞれ述べた。
 今後は、お互いの知見やネットワーク等を活用した研究、交流、協力、相互の人的交流などを行う。