

別府短編映画プロジェクト第8弾となる「大怪獣ブゴン対ジュンダ対レイガ別府最大の決戦」の公開撮影と記者会見を29日午後1時30分、杉乃井ホテルで実施した。エキストラとして、一般市民40人、メディア40人が参加した。
同プロジェクトは、新型コロナウイルス感染拡大により、客足の遠のいた観光都市別府を「映画の力」で盛り上げるため、2021年2月に立ち上がった。別府を舞台に「日本屈指の映画監督」がリレー方式で30分前後の短編映画を制作。売り上げの一部が別府の共同温泉の改修支援に充てられる。
今作の監督は、22年8月に公開され、旧宿泊棟「Hana館」を爆破した前作「大怪獣ブゴン」に続き、特撮作品で高い評価を受ける田口清隆氏。主演も続投となる青柳尊哉さんに加え、全日本プロレスの人気レスラー安齊勇馬さん、斉藤ブラザースの斉藤ジュンさん、レイさん、青柳兄弟の優馬さん、亮生さんが出演する。
爆破シーンは、1月に閉館した「中館」で行われた。
各メディアがエキストラとして配置に就き、本番がスタート。大規模な爆破シーンに驚きながら、撮影した。撮影後、市民のエキストラは「凄い音だった。びっくりして体が固まった」と笑顔で話した。
別室で記者会見があり、オリックス・ホテルマネジメント(株)執行役員の加藤宏二郎さんが「貴重な撮影の舞台に杉乃井ホテルを選んでいただいた監督、ありがとうございました。映画が成功して、別府の魅力そして別府に住んでいる皆さんの想いが、映像を通して伝われば、嬉しい」と話した。
田口監督は「大怪獣ブゴンに続き、杉乃井ホテルで大規模な爆発をさせてもらいました。今、私たちを撮っている皆さんも一緒にセメントを被っていただいたことを嬉しく思います。年内完成予定なので、完成したら皆さんと一緒に見たいと思います」。
前作主演の青柳尊哉さんは「私も別府という場所を堪能させていただきながら、町の方々の温かさに触れ、杉乃井ホテルのご協力で盛大な爆破ができて、期待値の高い映画になると思います」。
斉藤ブラザーズ兄のジュンさんは「大怪獣ジュンダ役をやることになり、非常に光栄で嬉しく思っている。俺たちが大暴れする姿を、映画館でぜひ見てくれ」。
弟のレイさんは「斉藤ブラザーズは昔から、映画が大好きで、映画に携わることができて、非常に光栄に思っている」。
今回主役を務める安齊さんは「主演という形の役をいただいて、ワクワクしながら別府で撮影をして『これが現場か』『これが俳優さんか』といろんなことに感動しています。この作品を通じて、怪獣も特撮もプロレスも全部盛り上げていけるように頑張ります」とそれぞれ話した。
記者から「全日本プロレスのコラボレーションとなった理由と狙い。選手を起用したことで生まれた見どころは」「杉乃井ホテルを爆破しようと思ったきっかけは。そのシーンをどのように見てもらいたいか」などの質問があった。