
令和7年第2回別府市議会定例会は13日午前10時から、観光建設水道、総務企画消防、厚生環境教育の各委員会が議案審査を行った。
観光建設水道委員会(阿部真一委員長、9人)では、観光課、施設整備課、上下水道局、農林水産課、公営事業局から出ている6議案について審査した。
牧宏爾観光課長が、鉄輪地獄地帯駐車場整備、令和7・8年度旧平尾邸の施設整備等に関する協定の締結について説明した。
まず駐車場整備について議員から「地元の要望はいつごろ出たのか。オーバーツーリズム対策としてだが、駐車場の需給調査などについて今後、どうするのか」と質問。牧課長が「要望は昨年、鉄輪地区の旅館の団体や地域団体と市長が話をする機会があった。その後、今年に入り、山地獄が閉鎖している情報があり、その土地が最適と考えた。市民から年末から今年になってから、なんとかしてほしいという声がありました。喫緊の課題として早急に対応する」と答えた。
別の議員から「駐車場借り上げの問題は、遅きに失した。GW・正月・お盆のとき、地獄地帯の下り車線は完全に生活道路がパンクしている。今回の400坪で対応できるのか。これから先、地獄地帯の交通渋滞を考えた際に、行政はもっと積極的に周辺の空き地などを借り上げるべき。海地獄に入る下り車線が2車線すべて渋滞する。海地獄の経営状態を考えると、独自の駐車場等を検討してもらってもいいのでは。借り上げる400坪の改修は、借り上げ中に行えるのか」と質すと、牧課長が「地権者と契約を交わして、整備できるようにする」と答えた。さらに「借り上げる横の道は県道です。あの道は歩行者も。今回、整備をするなら、歩道を取り込んでほしい」と要望すると、日置伸夫観光・産業部長が「空き地の状況、渋滞の状況などの情勢を確認する。歩道の件に関しても、整備の際に安全に配慮しながら進めていきたい」と述べた。
総務企画消防委員会(三重忠昭委員長、8人)、厚生環境教育委員会(松川峰生委員長、8人)もそれぞれ審査した。
各委員会委員長報告は25日に行われる。
厚生環境教育委員会に付託された「幼小中学校の給食の完全無償化を求める請願書」については、13日午後から同委員会に諮っている。