
包括連携を結んだ
別府市、NTT西日本、NTTSportictは、AIカメラなどを活用したスポーツのDX(デジタルトランスフォーメーション)によるまちづくり「マチスポ」に関する包括連携協定を10日午前10時、市役所で締結した。
昨年10月から、実相寺サッカー競技場と別府市民球場で実証運行を行い、関係者に公開してアンケート調査を行った結果、満足度が高かったことから7月1日から本格導入することを決めた。
「マチスポ」は、AIカメラや映像配信技術を活用して、地域のスポーツ活動を見える化する。また、「湯けむりべっぷAIライブ」を開設し、会場にいなくてもスポーツの試合を楽しめるように配信を行う。大会ごとに一般公開するか関係者のみの公開にするかを判断するという。
サッカー場(人工芝)に設置されている無人撮影カメラでは、AIによる自動撮影や編集機能を備え、様々なスポーツに対応。市民球場には、ホーム側とセンター側にAIカメラを設置し、映像を自動で切り替えることが出来る野球専用AIカメラとなっている。また、新たにべっぷアリーナにも固定PTZカメラを活用したスポーツ映像化システムを使い、競技等の映像配信に対応する。
長野恭紘別府市長、谷奈生絵NTT西日本大分支店長、中村正敏NTTSportict代表取締役社長が協定書に署名した。
長野市長は「自宅にいながら、子どもや孫の活躍を見ることが出来る。チームの研究材料にもなる。付加価値の高いサービスを利用してもらうことで、市全体が支持される町になるように努力していきたい」。谷支店長は「ICT(情報通信技術)を使って、地域課題の解決にいかに貢献するかに取り組んでいます。これからの時代を象徴する挑戦。多様な人が、新しい技術を気軽に身近に感じられるようにしたい」。中村社長は「様々なスポーツやイベントを配信でき、場所を越えてつながることが出来る。他の施設も視野に入れて住む人の笑顔に貢献できればと思う」とそれぞれ話した。