第2回別府市議会定例会の一般質問①

 令和7年第2回別府市議会定例会は18日午前10時、再開し、一般質問が始まった。初日午前は三重忠昭氏(市民クラブ)、中村悟氏(創る未来の会)が教育行政、観光行政、小中学校の安全対策、放課後児童クラブなどについて質問した。
 午後からは、加藤信康氏(市民クラブ)、野口哲男氏(創生会)が質問する。

インクルーシブ教育について

三重忠昭氏(市民クラブ)

三重 忠昭氏

 三重忠昭氏は教育行政のインクルーシブ教育について「公立小学校で特別支援学級に在籍する過去3年間の児童数、生徒数の推移と学級数は」と質問。
 宮川久寿学校教育課長が「小・中学校の在籍数は、令和5年度は364人61学級、6年度は399人70学級、7年度は456人81学級。特別支援学級に在籍する児童生徒は、個別のニーズに応じて一部の教科においては特別支援学級で指導を受け、その他の時間は通常学級で過ごしています」と答えた。
 三重氏は「特別支援学級とは違い、通級指導教室があります。その教室はどのような児童生徒が対象か。児童生徒数は」と質すと、宮川課長は「令和7年度は市内3校に通級指導教室を設置。対象は、言語障がい、ADHDなどの障がいがあり、通常の学級での学習に概ね参加でき、一部特別な指導を必要とする児童生徒。令和5年度は12人、6年度は18人、7年度は31人」と答えた。
 「特別支援学級の生徒の増加している現状で、市教委はどのように捉えているのか。そして対策は」と質問。
 宮川課長が「増加については、特別支援教育に対する理解が進み、一人ひとりに適した支援やきめ細やかな対応が受けられることから支援が受けられる体制作りを強化する、希望する保護者が増加している」と答えた。
 そのほか、教職員の配置状況、観光行政などについて質問した。

放課後児童クラブについて

中村悟氏(創る未来の会)

中村 悟氏

 中村氏は長期休暇の放課後児童クラブ利用希望について「小学校の保護者の86%が長期休暇中に放課後児童クラブを利用したいとしている。共働き家庭で長期休暇中に低学年の子が家で朝から留守番をすることは避けたいという思いがある。入所できなかった家庭が、せめて長期休暇中だけでも仕事に行っている間、確実に子どもを見てくれる場所が必要。別府市としてどうするのか」と質問。
 宇都宮尚代こども部長が「長期休暇中のみの放課後児童クラブの利用希望があることは、子ども子育て支援事業計画の策定に先立って行ったニーズ調査の自由意見欄での声もあります。現在、長期休暇中のみ開所する放課後児童クラブはなく、長期休暇中のみ預かりを行う放課後児童クラブができれば、通常の放課後児童クラブに申し込まなくてもよい家庭も一定数あるのではないかと思います」
 「長期休暇中においても、子どもが安心して過ごせる生活の場としての環境を整え、子どもの健全な育成を図ることができるよう、利用者アンケートなどで詳細なニーズの把握を行いたい」と答えた。
 中村氏が「正確な情報を掴むための利用者アンケートをお願いします。持続化可能な形で、子どもが安心して過ごせる生活の場と環境を整えていただきたい。対策を練る場合は、放課後児童クラブ連絡協議会と連携を取りあいながら確認してほしい」と要望した。
 そのほか、小中学校の安全対策などについて質問した。