6月別府市議会定例会の一般質問⑦

 令和7年第2回別府市議会定例会は20日午前10時、一般質問で塩手悠太氏(有志の会)、小野佳子氏(公明党)が、総合計画から協働・コミュニティ「持続可能なまちづくり」、健康・福祉「介護」、防犯カメラ、婚活支援などについて質問した。
 午後からは、重松康宏氏(公明党)、泉武弘氏(弱い立場の人に政治の光を)が質問する。

介護福祉の課題とは…

塩手悠太氏(有志の会)

塩手 悠太氏

 塩手悠太氏は健康・福祉「介護」について「2040年問題があり、人材確保が問題になる。ICT化が進んでも、介護などは最後は人の手が必要。介護分野が抱える課題と将来的な課題は」と質問。
 甲斐博幸高齢者福祉課長が「人材確保は、喫緊の課題。介護全体の不足を解消するには、国の抜本的な処遇改善が欠かせない。国による処遇改善として、離職防止や職場定着の支援などの取組に期待している。別府市においても、労働人口の減少による各種産業への影響を危惧している。別府市で働く人を対象に介護人材確保支援金や再就職の人への支援などを行っている」と答えた。
 塩手氏が「介護している人の心身的なケアやサポートとして、行政としてはどうするのか。また別府市が立案したリゾート産後ケアがある。介護をしている人の心身的なケアでも使えるようにならないか」と質問。
 田辺裕市民福祉部長兼福祉事務所長は「一人暮らしの高齢者が新たなパートナーを見つけることも選択肢の一つ。現在、公的に出会いの場を設定する必要性や、全国的動向を注視する」
 「高齢者介護における身体的、精神的負担の低減を図るサービスとして、ショートステイやデイサービスを用意している。両メニューの活用が、介護者の休息、負担軽減につながる」と答えた。
 そのほか、総合計画から協働・コミュニティ「持続可能なまちづくり」などについて質問した。

婚活支援について

小野佳子氏(公明党)

小野 佳子氏

 小野佳子氏は婚活支援について「婚活事業は、いつから、どのような目的で始まったのか。また、これまでの実施回数や内容は」と質問。
 江川裕子共生社会実現・部落差別解消推進課長が「平成30年度から、結婚、地域への就業、別府市への定住などのきっかけをつくり、人口増や経済の活性化につなげることが目的」
 「これまで、平成30年度と令和元年度は2回ずつ、令和2、3年度はコロナ禍のため、開催していない。4年度は1回、5年度は2回。6年度は2回ですが、うち1回は台風のため中止。今年後も2回程度の実施を予定。ここ数年は野球観戦バスツアー、街中でのコンパ形式、バレンタインデーに合わせたイベントなどを実施している」と答えた。
 小野氏が「大分県の出会いサポートセンターでは、マッチングサービスをしているとのこと。そのサービスを別府市独自で行うことは考えているか」と質すと、田辺裕市民福祉部長兼福祉事務所長が「別府市では、マッチングサービスは行っていない。県の出会いサポートセンターが全県下を網羅しており、登録者数や成婚数も多いため、県の事業との連携を図りながら情報提供し、結婚を望む多くの人に参加いただけるよう、引き続き婚活イベントを充実させたいと考えている」と答えた。
 そのほか、防犯カメラ、外国人旅行者への対応などについて質問した。