自衛官候補生課程の前期教育

前期教育課程を修了した
候補生に修了証書が手渡された

 令和7年度自衛官候補生課程教育修了式が22日午前11時、陸上自衛隊別府駐屯地で行われた。修了を迎えたのは、18~20歳の21人。
 井出智昭第41普通科連隊長兼別府駐屯地指令が前期教育過程を修了し、それぞれの部隊へ教育部隊に入隊を命じる「告達」。候補生を代表して安野利来さん(20)が申告。河野蓮翔さん(18)に修了証書が手渡された。安野さんには連隊長賞が贈られた。
 井出連隊長は「各教育を通じて自衛官として必要な基礎を養い、全職種に共通する基礎的な知識、技能を習得したものと認める。入隊時、志高くと同期の絆の強化をお願いした。1人の退職者も出さず乗り越えられたのは、同期の絆の賜物であり、素晴らしいもの。教育で得た友情と同期の絆を一生大切にしてもらいたい。教育をしてくれた基幹要員の存在も忘れてはいけない。何より、これまで育ててくれた家族の存在の大きさを感じたと思う。改めて感謝してほしい。これから各部隊で専門的な教育を受けるが、41連隊での経験を生涯の宝としてさらに精進してもらいたい」と式辞。
 来賓の衛藤晟一参議院議員が「素晴らしい使命を選択した。これを起点に、ますます頑張ってほしい」。別府市自衛隊協力会長の長野恭紘別府市長は「別府駐屯地は、日本一、地域住民の信頼を勝ち得た部隊だと思っています。今後各部隊で活動するが、派遣された部隊で地域の信頼を勝ち得る自衛官になってもらいたい」とぞれぞれ祝辞を述べた。
 候補生は7月1日付で、別府をはじめ10の部隊で後期教育を受ける。