
呼びかけるチラシを配付した
別府市における大学生二名に対する殺人等事件の八田與一容疑者の目撃情報などを集めるためのビラ配布が29日午前10時、JR別府駅東口と西口で実施した。
ビラを配布したのは、別府警察署、県警察本部捜査一課、同事件の早期解決を願う会から13人が参加した。
警察や願う会員は「情報提供をお願いします」とチラシを、市民や観光客に配布した。
藤本努別府署刑事課長は「事件は3年が経過しまして、殺人に罪名変更しました。JR別府駅は、市内で一番人が往来するところ。そこで情報発信することで広く、八田與一の検挙に向けて情報提供を呼びかけました。今後も適宜、ビラ配りなど広報媒体を使って情報発信をして広く国民に情報提供を呼びかけていきたい。これまで約1万件の情報提供をいただき、その情報を一つひとつ確認をしながら、追跡を行ってきました。これからも些細な内容でもいいので、情報提供をよろしくお願いします。県警は一日でも早く、八田與一の発見、検挙につとめる」と話した。
チラシを受け取った女性は「事件のことは覚えている。毎日、事故現場を通る。毎日、ニュースで取り上げられているので、忘れられない。早く捕まってほしい」。
願う会の男性は「何年経っても『早く出てこい』という気持ちはまったく変わらない。道路交通法違反から殺人に切り替わったということで、逃げ得は許されない。八田與一自身に『逃げていても意味がないことなので、観念して出てこい』という気持ち。願う会としては、一人でも知らないことがない殺人犯として、周知させることが目標。多くの都道府県で周知することで、逮捕に近づいていると思う」
「遺族は『一日でも早く八田を追うことから解放されたい』と言ってます。これは逮捕することでしか解放されない。逮捕されたからといって遺族は苦しみが取れる訳ではないですが、一日でも早く『捕まえる』という目的から解放したい」とそれぞれ述べた。
事件は、2022年6月29日夜、別府公園西側の県道で、二輪車に乗って信号停止中の大学生2人の後方から、軽自動車ではね飛ばし、うち1人の男性が亡くなったひき逃げ事件の容疑者で、今年6月2日に新たに殺人と殺人未遂の容疑で逮捕状が出た。
今回のビラ配布は、北海道、東京都、大阪府、愛知県、福岡県、沖縄県の6都道府県と、大分県内は別府市や大分市などで実施している。
情報提供は、別府警察署(電話21・2131)まで。