OKBajiさんが講演

講演するOKBajiさん

 NPO法人自立支援センターおおいた(後藤秀和理事長)は「ネパール支援について OKBaji講演会『ネパールと共に歩み続けて33年 バジの半生に触れ気づきを得る報告会』」が6月28日午後2時30分、別府市中央公民館1階講座室で開催し、約40人が出席した。
 「OKBaji」は、ネパール支援に人生を捧げてきた垣見一雅さん(86)の愛称。1987年にヒマラヤ登山中の雪崩事故でポーターが亡くなったことをきっかけに、ネパールの人たちへの支援を決意。その後、現場優先・住民主体型の支援を徹底。ネパール語が話せなかったころ「OK」と返事する姿から「OKバジ(バジとは「おじいさん」の意味)」と呼ばれるようになった。
 「登山中に雪崩で、ポーターが亡くなってしまった。私はネパールに借りが一つできたと感じた。それから数年経って、93年に住み始めた。95年に乗っていたバスが谷に落ちて、骨折した。そこから助けられて、ネパールとの関わりが深くなった」と話した。
 「外国に行くと、モノの考え方が違うので、いろんな勉強になる。私が最初に教わったことが『水のありがたさ』でした。ネパールに行ったとき、毎日毎夕20㍑の容器を持って、往復20分かけて、水たまりから容器に水を入れて運ぶ。持ってきた水は、いいかげんに使えない。コップ1杯の水で、一日の埃を落とすなどをする。東京では毎日、シャワーを浴びさせてもらっている。これはありがたいこと」と述べた。
 そのほか、対談式で参加者が思っていること、疑問に思っていることを聞き、それに対してOKBajiさんが答えた。
 同講演会は29日も、宇佐市の四日市コミュニティセンター集会室で開催した。