
大切さについて講演した
別府市社会福祉協議会は、令和7年度生活支援体制整備事業「未来を築く地域づくり講演会~ヤングケアラーを支える、地域のチカラ~」を6月23日午後2時、市公会堂で開催。約180人が参加した。
地域全体が多様化する福祉課題について理解し、共に支え合う体制を築くことで、全ての人が社会的な役割や人生における可能性を広げ、より豊かな生活を実現することができるように「市民講演会」を行っている。
講師は、ヤングケアラー研修インストラクターの高岡里衣さん。高岡さんは9歳の時から24年間、難病の母親のケアに携わった。ヤングケアラーは、本来なら大人が担っている家事や家族の世話、介護などを日常的に行うことで本来受けるべき教育を受けられなかったり、友だちと遊べなかったり、将来の選択など「子どもとしての時間」を過ごせないでいる子どもや若者。
高岡さんは、「子どもの未来」を支えるために、地域で「気づく、見守る、つなぐ」ことが大切で、「子どもは声が上げにくいので、違和感に気づく必要がある。日頃から声掛けをすることで、信頼関係づくりをして、『話したいと思える存在』になること。自分を想ってくれる人の存在が、一日一日を支えることになるので、地域の方々に支援してほしい」と話した。