スリランカから少年野球チーム来別

別府市役所を訪れた
スリランカの少年野球のメンバーら

 スリランカの少年野球チームの関係者らが7日午前10時、別府市役所を訪れた。
 スリランカ出身、別府市在住で審判員でもある、スジーワ・ウィジャヤナーヤカさんが橋渡しとなった。別府市内で開催されたキャッチボールクラシック大会に出場するため来日した。キャッチボールクラシックは日本プロ野球選手会が提唱したもので、9人1チームで2分間に何回キャッチボールができるかを競う。
 スジーワさんは、立命館アジア太平洋大学に入学してから野球を始めた。2009年から日本で使われなくなった少年野球の道具を母国に寄付する活動を始め、15年以上続けるなど、日本とスリランカの野球交流に貢献。選手から審判員に転向し、2015年には外国人の審判として初めて春のセンバツ甲子園でジャッジを務めた。
 後藤一彦別府市軟式野球連盟会長が「スジーワさんと大学生時代に知り合い、私もスリランカへ野球を教えに行ったりしました。今回は、朝日、浜脇、亀川、境川のチームと一緒に野球教室もしました」と話した。
 スジーワさんは「今回来日したのは、8歳から12歳で、みんな日本は初めて。野球はスリランカではまだまだマイナー。基本を学べる機会になったと思う」と話した。
 子どもたちは「同じ年代の日本の選手を見て、レベルの違いに驚いた」「一緒に野球ができて感謝している」「もっと野球が好きになった」「レベルアップしたいと思った」「スリランカ代表になりたい」とそれぞれ刺激を受けた様子だった。
 寺岡悌二教育長が「野球を通じて交流が出来たと思います。皆さんの夢が叶うことを願っています」とあいさつした。