
ラッピングバスをお披露目
別府温泉杉乃井ホテル(鞍馬達也総支配人)は、大分県在住の障がい者アーティストがデザインしたラッピングバスを来年6月末まで運行する。すでに運行している2台に合わせて3台となったことから、10日正午、お披露目会を行った。
同ホテルは、別府市のアート振興の取り組みに共感して、これまでアートギャラリーなどを行ってきた。ホテルには8台のマイクロバスがあり、移動の時も楽しんでもらいたいと県内のアーティストにデザインしてもらった。
ラッピングバスの第1、2号は、JUNPHANTさんがデザイン。今回は、障がい者就労継続支援B型施設「DESIGNERS COMPANY、Y・H2020」とデザイン会社「Cont」が共同設立した株式会社「naNka」(梅本弥生代表)に所属する障がい者アーティスト小野雅大さんらによるデザイン。側面には、湯けむりを基調として昼と夜の情景に加え、「星館」「虹館」「宙館」をイメージした、宇宙を泳ぐクジラやイルカが描かれている。
お披露目会で、JUNPHANTさんは「黄色いバスは別府をモチーフに、水色のバスはホテルをモチーフに描きました。景観に自然と溶け込むように、見てワクワクしてもらえるようなデザインにしました」。梅本代表は「それぞれの個性ある作品を集めて作りました。枠にとらわれないデザインになったと思います」とそれぞれ話した。
カラフルで楽しいデザインのバスに、ホテル利用者も子どもを中心に「あれに乗りたい」と移動を楽しんでいるという。バスは、ホテル敷地内やホテルからJR別府駅の送迎で使用している。