日本遺産サポーター大学に登録

日本遺産サポーター大学に
登録された全国で10校目の別府大学

 別府大学は文化庁が推進する「日本遺産サポーター登録制度」において「日本遺産サポーター大学」に6月26日、全国で10校目、私立大学として西日本初の登録承認を得た。
 この制度は令和6年4月に創設され、地域の文化資源を活用し教育・研究・地域貢献活動を通じて日本遺産の魅力を発信する高等教育機関として文化庁が認定するもの。
 別府大学では、多くの先生たちが日本遺産とつながりいろんな活動をしてきた。日本遺産推進協議会の松本卓也学芸員から「申請しては」と提案・原案が作られ、同大の赤松秀亮史学・文化財学科准教授が大学の歴史やこれまでの取組、登録された後の展望や期待を加筆、2人の合作で申請書を提出した。これまで同大学史学・文化財学科が中心に当然としてやってきたことが、日本遺産サポーター大学に認めてもらい、サポーターとしての活動が始まる。
 赤松准教授は「これまでいろんな先輩方が積み上げてきたものを、これまでやってきたことが形になって、認められたことが嬉しかった」と話した。
 今後は、文化財を活用していくことが重要で、日本遺産の歴史を学び、ストーリーを知ったうえで観光業につながる人材を育てていく。これまでも学芸員は輩出しているが、今後は観光的な要素を持った学芸員が求められており、学芸員の資格を持って観光業界に行く人材像を提供していければと考えている。
 赤松准教授は「観光のための観光、地域振興のための地域振興より、過去の背景をきちんと知ることでより良い人材に育つ。それは史学・文化財学科でやることが大事と考えています。日本遺産サポーター大学という看板があるから学べるものがある。質的な取り組みをやったり、新しい企画をすることで、魅力のある教育ができれば。別府大学は地域に根差しているので、学ぶフィールドがキャンパス内だけでなく、九州がフィールドになってくる」と述べた。
 10月に日本遺産サポーター登録記念シンポジウムを、同大で開催する予定。対象は高校生以上。
 詳細は今後、同大のホームページで掲載する。