

日出町の辻間団地北区(古田幸雄区長、132世帯)は、地域主体の交通サービス「無料ふれあい交通」を運行。3日午前9時に出発式を行った。
高齢化に伴った免許証返納の増加により、移動手段の確保が課題となっていた。同区では、高齢者などの生活支援を目的に、区でワゴン車を購入し、自主運行の試行運行を行うことになった。運転は、区内の20年以上無事故・無違反の元タクシー運転手ら3人がボランティアで行う。地域交通を住民自らが補う、新たな取り組みを実施する。
ルートは、団地西区停留所からJR暘谷駅を経由して町保健福祉センターまでで、病院やスーパー、公民館、町役場などを回る。運行時間は、月曜日の午前7時40分から午後3時まで。水・木・金曜日は午前7時40分から午後6時まで。また、災害指定地域のため、避難勧告が出た際には保健福祉センターまで送迎する。
出発式で、古田区長が「住みやすい町づくりの一助になればと思います」とあいさつ。来賓の安部徹也町長は「公共交通の充実は、私の公約の中でも優先順位の高いものに掲げてきました。自分たちで運行し移動手段の確保をするという話をいただき、町も全力で支援する」。工藤都四郎豊岡地区区長会長、池辺長行日出町防災士会長、池田淳子町議も祝辞を述べた。関係者がテープカットをして、さっそく試運転を行った。