別府駅の手湯に竹デコレーション

今回竹デコレーションを担当した三原さん

 竹・ルネサンス実行委員会(岩尾一郎会長)はこのほど、JR別府駅東口広場にある「手湯」に竹のデコレーションを施した。今回で4年目。
 全国から訪れる観光客に「別府は温泉以外にも、竹が有名」との認知度を高めるため、陸の玄関口である別府駅の手湯に毎回違う竹細工作家がデコレーションを行っている。
 今回担当したのは、別府竹製品協同組合員でもある、三原啓資さん(56)。三原さんは岡山県出身で、地元の勝山竹細工の後継者不足を知り、職人になろうと決意。基礎を学ぶため、別府市にある県立竹工芸訓練センターに入り、別府でも同様の問題があることを知り、技術を守りたいとそのまま移住。現在は由布市に「笑竹堂」を構え、竹かごなど生活道具を主に作っている。
 「別府・不変の美」として、200種類以上あるといわれる別府竹細工の編み方の中から、輪孤(りんこ)編みを使い、本来下から上に編むものを上から下にして、途中から四ツ目編みになっている。「とにかく、網目の美しさを見てもらいたい」と話す。形もシンプルで、竹の美しさが光る。竹は、永井製竹株式会社が提供。訓練生やプロの竹工芸作家13人に協力してもらい、作り上げた。