キャッシュレス納付体験会

大分銀行別府支店で納付に来た人に
キャッシュレス納付を体験してもらった

 別府税務署と大分銀行別府支店は、キャッシュレス納付体験キャンペーンを8日午前9時から同支店で行った。
 国税庁は、社会全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や金融機関等を含む全体のコスト削減の観点から、キャッシュレス納付を推進している。大分県下でも、令和3年に大分市、由布市、大分県税事務所、管内金融機関、税務協力団体、大分税務署が「電子納税共同推進泉源」を行い、令和5年からは大分地区キャッシュレス納付推進連絡会を毎年開き、国税庁が定める令和8年度までに「利用割合5割」に向けて取り組んでいる。
 しかし、大分県のキャッシュレス納付割合は、全国的にみても低い。令和5年度でみると、全国が39%に対し、大分県は22・9%。70・7%が金融機関の窓口を利用している。そのうち、6割が源泉所得税(給与を支払う側が従業員の給与から差し引きし、従業員に代わって国に納付する所得税)の納付だという。キャッシュレスで納付することを知らない、やり方が分からない、操作方法が分からないまたは自信がない、窓口での納付に慣れており、電子決済に抵抗があるなどが利用しない理由としてあげられている。
 推進するためには、キャッシュレス納付のやり方やメリットなどを多くの人に知ってもらい、体験することで簡単に出来ることを分かってもらおうと大分銀行と協力して体験会を実施している。別府税務署で実施されるのは、初めて。
 体験会では、源泉所得税の納付に来た人に声かけをし、国税庁ホームページにある体験コーナーを実際に利用してもらい、次回以降は自室や会社から納付できるように、別府税務署の職員が説明をした。
 キャッシュレス納付は、納税者にとって自宅や会社から利用でき、銀行の窓口に行く必要がなく、現金管理の効率化、パソコンやスマートフォンで簡単に手続きが出来るメリットがある。メリットを説明し、体験してもらうことでキャッシュレス納付を推進したい考え。