これカブトムシ!?

横井さんの手にひらに乗る小さな虫

 別府市古市、横井建設社長の横井健一さん(78)が「こんな小さなカブトムシ見たことがない」と“大発見”に興奮気味に話していたが、後でフンコロガシと分かり「正体が分かってよかった」と納得した。
 横井さんはこのほど、大所の作業場の近くで、この虫を見つけた。カブトムシが好きで、もう70年近くカブトムシを追いかけてきた。
 長さ約2センチ、黒い体のこの虫を家に持ち帰り、ケースに入れてゼリーのえさを与えた。何だろうな、と思っていたら、お孫さんが調べてくれて「じいちゃん、これフンコロガシや」と教えてくれて一件落着。
 珍しいフンコロガシだが、古代エジプトの王家の古墳の壁画には、フンコロガシが描かれ、王家の一員の大切なシンボルとして崇敬の的となった歴史もあるという。名は冴えないが、存在は貴重。昆虫マニアの間では高額で取り引きされているという。