明豊8年ぶりの8強届かず

 第107回全国高校野球選手権大会の12日目、8強入りをかけた17日第4試合(午後4時15分)に大分県代表の明豊が県岐阜商(岐阜県代表)と対戦し、惜しくも1―3で敗退、8年ぶりの8強入りに1歩およばなかった。
 県岐阜商は1回裏の攻撃で、2番の稲熊桜史選手(遊撃手)が右安打で出塁すると、3番の内山元太選手(三塁手)が死球、4番の坂口路歩選手(一塁手)が四球を選び、1死満塁となる。5番の宮川鉄平選手(左翼手)の適時二塁打、7番の横山温大選手(右翼手)の右適時打で3点を先制。
 3点を追いかける明豊は失点してすぐの2回表、先頭打者の5番の川口琥太郎選手(遊撃手)が左三塁打で得点の好機を迎える。6番の山口純輔選手(一塁手)の打球が県岐阜商の二塁手駒瀬陽尊選手のエラーを誘い、1点を返すとともに出塁。7番の林亮佑選手(二塁手)が四球で無死1、2塁。8番の辻田拓未選手(捕手)の一塁ゴロの間に1死2、3塁と一打同点の好機を迎える。9番の寺本悠真選手(投手)の打席で、県岐阜商の豊吉投手のけん制で3塁走者の山口選手が戻りきれず、タッチアウトで2死2塁。寺本選手、1番の井上太陽選手(右翼手)が四球を選び、2死満塁と一打逆転の好機が広がる。2番の藤翔琉選手(三塁手)に期待がかかった。
 2点差を追いかける明豊は、4回表に1死1、2塁、6回表に1死満塁と一打得点や一打同点の好機を迎えたがあと一本が出なかった。
 9回表、明豊は1死走者なしの場面で、寺本選手に代打として加美隆之介選手を送り出したが快音は聞こえなかった。1番の生徒会長の井上選手が左安打で出塁。本塁打が出れば同点の場面で、2番の藤選手が打席へ。県岐阜商のエースナンバーを付けた柴田蒼亮投手の初球(126㌔、内角のカットボール)を渾身の力で打った打球は、右翼のスタンドめがけて大飛球となったが、逆風の影響から右飛となり、明豊の8年ぶり8強入りとはならなかった。今大会は1・2年生の活躍が大きな期待となって表れた。

明豊、16強入り

 第107回全国高校野球選手権大会の10日目となる15日第3試合(午後2時)に大分県代表の明豊が佐賀北(佐賀県代表)と対戦し、6―1で勝利し、16強入りした。
 両チームとも投手の力投や継投、堅守でゼロ行進が続いたが、均衡が破れたのは、明豊の5回裏の攻撃で、1死満塁の好機に8番の辻田拓未選手(捕手)が走者一掃の適時二塁打で3点を先制した。その裏、佐賀北は1点を返した。
 明豊は6回表、2番の藤翔琉選手(三塁手)が二塁打で出塁すると、4番の加納悠成選手(左翼手)の打球は遊撃手に対する内野安打となり、佐賀北の津留崎太葵選手(遊撃手)の悪送球の間に、明豊の藤選手が本塁に生還し、再び3点差とした。8回表にも2点を追加し、16強入りを決めた。
 試合は降雨のため、途中に1時間の中断があったが、明豊は集中を切らさずに試合を行った。