上下水道局が防災実働訓練

断水を想定して応急給水訓練
委託業者と連携して漏水対策訓練

 別府市上下水道局(橋本和久局長)は、令和7年度防災実働訓練を20日午前9時半から、同局などで実施した。職員や委託事業者(別府市管工事協同組合、九州総合サービス、日本メンテナンスエンジニアリング)約40人が参加。朝見浄水場では、大分県企業局と連携して情報伝達訓練を行った。今年で19回目。
 上下水道は、市民生活に欠かせない重要なインフラ。災害発生時は、断水などが想定されるため、初動体制の確立と委託業者との連携が重要となる。迅速・的確に対応することを目的に訓練を行っている。
 午前9時半、四国沖を震源とする地震が発生し、県内各地で震度6強から5弱の揺れを観測。別府市内では、震度5強の揺れを観測したとの想定で行われた。庁舎内に訓練の放送が流れると、職員は揺れがおさまるまで机の下に身を隠して安全行動を取った。その後、人員やケガ人がないかを各課ごとに確認。上下水道施設の巡視を行った。
 図上訓練では、災害対策部会を開き、橋本局長が「大分県企業局と緊密な情報共有を図ると共に、上下水道局独自で断水などを想定した訓練を行う。委託業者との連携も不可欠。緊張感をもって取り組んでほしい」とあいさつ。各課から現状報告が行われ、断水の報告が相次ぐなどしたことから、通常体制から応急体制に切り替えた。
 引き続き、応急給水訓練で給水タンクと給水車を使って、避難者が持ってきたペットボトルなどに給水を行った。また、応急復旧訓練では、管工事協働組合が漏水した水道管や取水栓の復旧工事を素早く行い、上下水道局職員が漏水チェックをして、工事の完了を報告した。
 その後、2回目の災害対策部会を開いて訓練を終了した。